こんにちは、エル歯科クリニック千里丘
院長の負門(オイカド)です!
笑った時に歯ぐきが沢山見えて目立ってしまう方は、ガミースマイルという状態の可能性があります。
写真に写っている自身の笑っている顔を見た時、気になったご経験はないでしょうか?
特にそのままの状態でも何か問題があるわけではないですが、審美的には気にされる方が多く当院にご相談に来て頂くことも多いです。
中には長年のコンプレックスとして悩まれている方もいらっしゃいます。
今回ガミースマイルの原因とその他の治療法についても説明していこうと思います。
ガミースマイルとは?
ガミースマイルの定義としては、笑った時に3mm以上歯ぐきが見えてしまう状態のことを言います。
通常笑った時に見える歯ぐきの量は約1〜2mm見えるのが正常です。
笑顔に自信が持てなくて長年悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
原因として大きいのが小児の頃の顎の発育異常が原因である可能性が高いです。
今回小児矯正とガミースマイルの関係についてはまた、別の記事で話していこうと思います。
ガミースマイルになる原因
1 歯が歯ぐきに埋もれて短く見える
本来見えなければいけない歯の部分が、歯ぐきに埋もれてしまっていることでガミースマイルになってしまっている状態です。
埋もれてしまっている部分を切ってあげる事で改善します。
2 上唇の筋肉が過剰に発達していて、
唇をめくりあげてしまう
上唇を持ち上げる筋肉(上唇挙筋)が強すぎる場合、必要以上に上唇が持ち上げられて歯ぐきが見えやすくなってしまいます。
また、上唇が筋肉に強い緊張があると、笑った時に上唇が薄くなってしまうことも特徴です。
3 歯 or 骨の位置が前すぎる(出っ歯)
上の前歯が前に出ていることによって、唇が覆い被さらない事でガミースマイルになることがあります。
歯だけの問題だけでなく、骨格的な問題がる場合もあります。
4 歯 or 骨の位置が下すぎる
この状態の原因として大きいのが小児の頃の顎の発育異常が原因である可能性が高いです。
今回小児矯正とガミースマイルの関係についてはまた別の記事で話していこうと思いますが、簡単に説明すると小児期の上顎の成長が下方成長になってしまったからです(下図)。
正常な成長としては前方成長することが、良いとされています。
また、下方への成長になると加蓋咬合と呼ばれる、かみ合わせが深すぎて下の前歯が見えないような状態になります。
このことも、ガミースマイルになってしまう原因となります。
ガミースマイルの治療法
1 歯冠長延長術(クラウンレングスニング)
元々見えるべき歯の部分が、歯ぐきに埋もれている方に適応される治療法です。
CT撮影を行い三次元的に歯がどれくらい歯ぐきに埋もれているか計測していきます。
現状の歯の見えている長さと、CT像でCEJ(セメント-エナメル境)と呼ばれる歯の歯冠部分と根の境までの長さを計測していきます。
それを元に埋もれている歯ぐきの量を計算し、マウスピース型のイメージ模型を作成します。
上のマウスピースをはめて頂き、実際にオペ後の笑った時の歯ぐきの位置をイメージして貰います。
問題なければオペを行なっていきます。
下が術前と術後です。
埋もれていた歯ぐきをとることでガミースマイルの改善を行うことが出来ました。
術前
術後
2 リップリポジショニング(上唇粘膜切除術)
リプリポジショニングの場合下の図の青い粘膜の部分の粘膜を切除して縫い合わせます。
術後3週間の写真の術前との比較が下の写真になります。
術前
術後
3 矯正治療
上の前歯が垂れ下がっている、あるいは出っ歯の場合でガミースマイルになっている場合は矯正治療の適応になります。
下の写真の方は矯正治療と歯冠長延長術を併用することで治療を行なっています。
術前
術後
術前
術後
この方のような重度のガミースマイルの治療は矯正治療が必要になってきます。
矯正治療により正しい歯のポジションに治した後、クラウンレングスニングにて埋もれてる歯の部分を出す処置を行いました。
4 外科的矯正治療
骨格的に重度の場合、医科での外科手術が必要な場合があります。
その場合は、経験豊富な医科の医院へご紹介させて頂く場合があります。
今回はガミースマイルについて説明させて頂きました。
状態をしっかり分析し、必要な処置を行う事でこれまで多くの患者様の治療を行なってきました。
是非一度お気軽に無料カウンセリングにお越し下さい。
お待ちしております。
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エル歯科クリニック 院長 負門 直樹
・大阪SJCD会員
・NHK会員
・GPO会員
・i6会員 ・CIAO会員
・FSC副会長 ・AXIS会長
・日本口腔インプラント学会会員
・日本歯周病学会会員
・日本顎咬合学会会員(認定医)
・インビザライン認定医
・日本小児口腔発達学会会員