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エル歯科クリニック千里丘

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歯が生え始める前に知っておきたい、赤ちゃんの「飲み方・食べ方」のポイント



赤ちゃんが生まれて喜んでいたのもつかの間、生後6ヶ月頃になると最初の乳歯が下の前歯に生えてきます。


本当に、赤ちゃんの成長の早さには驚くばかりですが、歯が生える前の赤ちゃんの時期に気をつけたいのが「飲み方・食べ方」です。


子どもの飲み方・食べ方、と聞くと「乳歯が生えてから」とイメージされる方が多いのですが、最初の乳歯が生え始めるまでの生後6ヶ月頃までの赤ちゃんの時期の飲み方・食べ方もとても重要です。


生後6ヶ月頃までの赤ちゃんの時期に


・お母さんからの授乳(ミルク瓶からの授乳)の飲み方

・離乳食の食べ方

・飲むとき、食べるときの赤ちゃんの姿勢(お母さんの姿勢)


上記に気をつけることで赤ちゃんの顎の筋肉・顎の骨の成長がうながされ、乳歯の歯並びの綺麗さ、ひいては、一生の歯並び(永久歯の歯並び)の綺麗さにもつながります。


今回は、歯が生え始める前に知っておきたい、赤ちゃんの「飲み方・食べ方」のポイントをご紹介します。


■赤ちゃんの飲み方・食べ方で気をつけたいポイント


ポイント① 母乳やミルク瓶は「深飲み」をさせる

お母さんの母乳やミルク瓶による授乳の際は、先端だけではなく乳首(飲み口)全体を赤ちゃんの唇に含ませる「深飲み」をさせましょう。


深飲みにより、舌・顎などのお口周りの筋肉の発達につながります。


ポイント② 離乳食を食べさせるときは「薄いスプーン」を使う

離乳食を食べさせるときは深めのスプーンでモリモリ食べさせるのではなく、薄いスプーンを使って離乳食を食べさせましょう。薄いスプーンを使うと赤ちゃんの唇がキュッと閉じやすくなります。


唇をキュッと閉じて噛んだり飲み込むことで、舌・顎などのお口周りの筋肉の発達につながります。


シリコンタイプの薄いスプーンが使いやすく、おすすめです。


ポイント③ 具材を大きく切る

離乳食を卒業して赤ちゃんが食べ物を噛めるようになったら、噛み方にも気をつけましょう。


野菜やお肉など、具材を大きく切って与えることで前歯を使ってかじり取る、しっかり噛む習慣が身につきやすくなり、お口周りの筋肉や顎の骨の強化につながります。


■赤ちゃんの飲み方・食べ方で気をつけたいポイント(姿勢編)


ポイント① 母乳やミルク瓶での授乳時には赤ちゃんの身体をお母さんの身体にぴったり添わせる

お母さんの母乳やミルク瓶による授乳の際は、赤ちゃんの身体を「C」の形に丸めるようにしてお母さんの身体にぴったり添わせましょう。


赤ちゃんの身体をお母さんの身体にぴったり添わせることで、お口全体を使った深飲みをしやすくなります。


ポイント② 赤ちゃんの頭と床が直角になるような姿勢で食べさせる

赤ちゃんが寝転んだ姿勢(だっこを含む)で離乳食を食べさせると下顎の中に舌が落ち込んでしまい、舌やのど周りなどの「飲み込む筋肉」が発達しにくくなります。


離乳食を食べさせるときは寝転ばしたりだっこはせず、赤ちゃんの身体を起こして頭と床が直角になるような姿勢で食べさせてあげてください。頭と床が直角になるような姿勢であれば、座った状態・立った状態、どちらでもかまいません。


ポイント③ 授乳時には赤ちゃんの顔を見る

人間にとって初めての食事はお母さんからの授乳です(ミルク瓶からの授乳の場合もあります)。


母乳を与えるときは、お母さんが赤ちゃんの顔を見てあげましょう。赤ちゃんの顔を見つめながら授乳させることで赤ちゃんが「この人が、ボクにご飯をくれるんだ」と認識でき、安心して母乳を飲めます。


安心して母乳を飲むことで赤ちゃんの精神状態が安定し、赤ちゃんの体内に、より栄養が行き渡りやすくなる効果を期待できます。


{スマホやテレビなど、そっぽを向きながらの授乳はNG}


近年はスマホなどを見ながら授乳させるお母さんが多いのですが、良くありません。


赤ちゃんは母乳を飲んでいるとき、お母さんの顔をじっと見つめています。


スマホやテレビなどを見ながらそっぽを向いて授乳させると赤ちゃんが不安になってしまいます。不安になり、すぐに乳首から口を離してしまうなど、赤ちゃんがしっかり母乳を飲めなくなる可能性も。


【乳幼児期・小学生の時期の悪い癖、および、飲み方・食べ方が一生の歯並びとお顔立ちを左右することも】


乳幼児期(0~5歳)、および、小学生の時期(6~12歳)はお子さんの一生における歯とお口の健康を決める大切な時期です。


赤ちゃんの時期・小さな子どもの時期に口呼吸や舌癖、誤った飲み方・食べ方をしていると顎が健全に育ちにくくなり、歯並びが乱れやすくなります。


現在、日本では食の欧米化による噛む刺激の不足(やわらかい物ばかり食べる)や悪い癖が原因で顎が健全に育たず小さい顎のまま成長してしまい、「口ゴボ(アデノイド顔貌、ゴリラ顔)」になるケースが増えています。


お子さんの顎の健全な成長、および、将来の綺麗な歯並びのためにも、乳歯が生え始める前の赤ちゃんの時期・小さな子どもの時期の「飲み方・食べ方」「悪い癖」に気をつけましょう。


赤ちゃんをお持ちのお母さん、また、これから妊娠のご予定がある方はぜひ、今回のポイントをご参考になさってください。


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