こんにちは、エル歯科クリニック千里丘
院長の負門（オイカド）です！
インビザライン（マウスピース矯正）を開始する前に説明される事項に再スキャン（作り直し）の可能性についての話があります。
インビザラインでは最初に光学印象と呼ばれる光をを用いて歯型の型取りを行います。
その歯型を用いて作成した複数枚のアライナー（マウスピース）を各段階で取り替えていく事で歯が動いていきます。
しかし、治療を進めていくと新しいアライナーを作り直す必要性がある場合があります。
『何故、前に型取りしたのにマウスピースを新しく作るの？』
『また、新しいマウスピースを作るのに別途費用がかかるの？』
今回の記事では以下の内容について解説していきます。
マウスピースの作り直しが必要になる理由
マウスピース作り直し・費用について
マウスピースを紛失・破損した
マウスピースが作り直しになる理由
１ 歯が予定通りに動いていない
インビザライン矯正において、作り直しで一番多い理由は予定通り歯が動いていないことによるものです。
インビザライン治療では最初から最終歯が並ぶまでのアライナーが全て一気に作成されます。
患者さんの歯並びの状態の３Dデータを下に、PC上で最終歯が綺麗に並ぶまでの経路を計算することで可能になります。
この歯が綺麗に並ぶまでの経路の作成は、インビザラインの会社と担当DrがPC上でやりとりしながら設計していきます。
設計が終わればいよいよアライナーが作成され、治療開始となります。
便利ですが、治療を進めていくとPC上の予測と実際の歯の動きに誤差が生じる場合があります。
このような場合には、再度マウスピースの型取りを行い軌道修正を行なっていくのです。
インビザライン矯正はよくゴルフに例えられる事があります。
ゴルフも１打でいきなりカップに球が入ることは、プロでも滅多にある事ではありません。
インビザラインもそれと似ており、途中マウスピースが合わなくなれば再度型取りして軌道修正を行い、最終ゴールに向かっていくのです。
なので再度型取りを行うことは、綺麗な歯並びを実現する為に重要なことです。
２ 装着時間が短く歯が予定通り動いていない
装着時間が短いと、予定通りに歯が動いておらずアライナーが作り直しになる場合があります。
アライナーの装着時間は最低２０時間以上となります（当院では２２時間と説明）。
この装着時間が守られていないと、歯を動かすための力が足らずに予定通り動かないことになります。
お辛いかもしれませんが、食事以外では常に装着することを徹底して頂き、少しでも早く矯正治療を終えて綺麗な歯並びを手に入れて頂きたいです。
また、アライナーの脱着の回数が多いことも歯が動かない原因に繋がります。
３度の食事以外では極力外す回数を少なくするように気をつけて下さい。
３ 歯に正しくアライナー（マウスピース）が装着されていない
アライナーは歯に正しくフィットすることで初めて、歯を動かしていく効果を発揮します。
アライナーの装着方法が間違っていると、歯を動かす効果は少なくなってしまい予定通り動かなくなります。
マウスピースを装着した時、初めは歯に対してピッタリはまっていない場合があります。
アライナーチューイと呼ばれるシリコンゴムを装着してから咬むことでフィット致します。
ぜひDrの指示の元、積極的に使用して下さい。
マウスピース作り直し・費用について
マウスピースが作り直しになる理由については、上記説明しました。
次に説明させて頂くのは、作り直しに必要なことです。
主に以下の手順で治療を行います。
現状の診査(Drのチェック)
↓
アタッチメント除去(※必要ない場合もある)
↓
現状の再検査
・口腔内スキャナー（i-tero）による再印象
・口腔内写真撮影
↓
Drによる診断・再計画
↓
アライナー発注
歯の型取りが終わった後は、アメリカのアラインテクノロジー社にデータを送ります。
再計画・情報のやり取りをした後、問題がなければアライナーの発注となります。
新しいマウスピースが届くまでは、約１ヶ月かかります。
それまでは、直前のマウスピースで過ごして頂くことになる為、捨てずに保管しておくようにして下さい。
アライナーの作り直しについての費用について
アライナーの追加の発注には費用が必要な場合があります。
各医院で費用については異なるため、一度かかりつけ医にご相談して下さい。
当院では最初のカウンセリング時に、必要な費用を全てお伝えしております。
安心して御来院して下さい。
マウスピースを紛失・破損した
外食時にアライナーを忘れてきたり、食事中にアライナーが破損してしまった場合は直ちにかかりつけ医へご連絡した下さい。
直ぐにアライナーを再発注する必要があります。
治療開始時のデータが残っている為、直ぐに同じアライナーを発注することが可能です。
再発注には別途費用が発生する為、注意して下さい。
約１週間〜２週間程で到着することが一般的です。
到着するまでの間は、１つ前のアライナーをご使用して下さい。
今回はインビザラインでマウスピース（アライナー）が作り直しになる理由について、説明させて頂きました。
当院では矯正のカウンセリング時に、どのようなご質問でもお答えさせて頂きます。
安心して御来院して下さい。
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院長 負門 直樹
・大阪SJCD会員
・NHK会員
・GPO会員
・i6会員 ・CIAO会員
・FSC副会長 ・AXIS会長
・日本口腔インプラント学会会員
・日本歯周病学会会員
・日本顎咬合学会会員（認定医）
・インビザライン認定医
・日本小児口腔発達学会会員