抜歯即時インプラント
とは何か?
抜歯即時インプラント治療を
聞いたことがありますか?
歯を抜いたその日にインプラントを埋入する治療方法です。
通常のインプラント治療では、まず抜歯を行い、その後2~6か月程度期間をおいて歯茎や骨の治癒を待ってからインプラントを入れていきます。しかし抜歯即時インプラント治療では、抜歯とインプラントを入れる事を同日に行うため、治療期間を大幅に短縮することができます。その他にも多くのメリットがあります。
治療の難易度は高くなりますが、近年ではCT撮影やデジタル技術の進歩により、従来よりも安全性と予知性が向上しており、患者さんメリットの大きい治療方法です。
抜歯即時インプラントの
メリット
1. 治療期間を短縮できる
最も大きいメリットは治療期間の短縮ができることです。
一般的なインプラント治療では抜歯後の治癒期間が必要ですが、抜歯即時インプラント治療ではその期間を省略できるため、数か月単位で治療期間を短縮できます。
2. 手術回数を減らせる
保存不可能な歯を抜く事と、インプラントを入れる事を同時に行うため、患者さまの身体的負担や来院回数を少なくできます。
仕事がお忙しい方でもなるべく早く治療を終わらせることができます。
3. 顎の骨の吸収を抑えやすい
実は最大のメリットは3つ目になります。歯を失うと顎の骨は徐々に痩せていきます。
抜歯後処置を何もせず、放置すると半年で骨の幅は約30〜50%減少するという報告もあります。抜歯して直ぐにインプラントを入れることで骨の吸収を最小限に抑え、将来的な骨量の維持につながる可能性があります。
4. 審美性を維持しやすい
骨の吸収とも関連がある内容ですが、骨が吸収されると一緒に歯茎の位置も下がってしまいます。特に前歯の骨は薄く、一度骨が無くなってしまうとその後の治療が非常に困難になります。抜歯後すぐにインプラントを埋入することで歯ぐきや骨の変化を最小限に抑えられ、審美性の高い見た目を維持しやすくなります。
5. 抜歯後すぐに仮歯を装着できる場合がある
インプラントを入れた後、初期固定(骨とインプラントが機械的にくっ付いている固定)がしっかり取れている場合では、当日に仮歯をインプラントに直接装着できる場合があります。前歯など見た目が気になる部位では大きなメリットです。
抜歯即時インプラントの
デメリット
1. すべての症例で適応できるわけではない
抜歯即時インプラントには適応条件があります。
以下のような場合は慎重な判断が必要です。
- 骨の量が大幅に不足している
- 重度の歯周病がある
- 急性な炎症が強い
- 歯の根にある病変が大きい
- 初期固定(骨とインプラントが機械的にくっ付いている固定)が得られない
患者さまごとに十分な診査・診断が必要となります。
2. 高い治療技術が求められる
抜歯後すぐにインプラントを入れる事は非常に難しい治療です。理由は抜歯後には元々あった歯の位置に骨が存在せず、インプラントの初期固定が得られにくいからです。インプラントに対して、熟練した知識と技術も持った歯科医師が治療を行う必要があります。
3. 骨造成(GBR)が必要になることがある
抜歯後、骨が足りなかったり、抜いた歯とインプラントに隙間がある場合は骨補填材やGBR(骨造成)を併用する必要があります。
抜歯即時インプラントを
ご検討される上でのポイント
以下のような方におすすめです。
- 治療期間を短縮したい
- 手術回数を減らしたい
- 前歯の見た目を維持したい
- 全身状態が良好である
- 担当の先生が以前にも抜歯即時インプラント治療をおこなった経験がある
CT検査や口腔内検査によって適応を判断します。
抜歯即時インプラントの成功率
現在、様々な研究で適切な症例選択と手技を行えば、抜歯即時インプラント治療の成功確率は、通常の抜歯後期間を置いてからの埋入と同程度の成功率と報告されています。
重要なのは、
- 術前の診査・診断
- 適切な埋入ポジション
- 十分な初期固定が得られるか
- 骨造成の適切な併用が可能か
- 術後のメンテナンス
です。
経験豊富な歯科医師による治療が成功への鍵となります。
まとめ
抜歯即時インプラント治療とは、歯を抜いたその日にインプラントを埋入する治療法です。
手術の回数の減少や来院回数を少なくできる、審美性の維持など多くのメリットがあります。一方で、高い治療技術が必要であり、すべての症例に適応できるわけではありません。
当院ではCTで精密診断を行い、最先端の治療器具を用いて患者さま一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。
『歯の保存が難しくて抜歯と言われた』、『既に歯がなくてインプラントを考えている』
『歯周病で歯がグラグラ』など歯の保存の判断も含め、世界基準の治療の提供をさせて頂きます。是非ご相談してください。