「子どもの前歯に隙間があるけど大丈夫かな…」「このまま歯並びは綺麗になるのかな…」
お子さんのお口を見て、このように気になったことはありませんか?
お子さんの歯並びは毎日見ているからこそ、小さな変化にも気付きやすく、不安になる方も多いですよね。
実は、乳歯の時期の歯並びを見ることで、永久歯が綺麗に並ぶための環境が整っているか予測することができます。
乳歯の時期は「どうせ生え変わるから大丈夫」と思われがちですが、この時期のお口の状態は、将来の歯並びに大きく関わる大切な時期です。
今回は、乳歯の隙間は正常なのか、そして子どもの歯並びはいつから気にすればよいのかを、わかりやすく解説します。
目次
■乳歯の隙間は正常なの?
結論からいうと、乳歯に隙間があることは「正常」な状態です。
「隙間がある=歯並びが悪い」と思われることがありますが、実はその逆で、乳歯には適度な隙間があるほうが永久歯はきれいに並びやすいと言われています。
その理由は、永久歯は乳歯よりも一回り大きいからです。
乳歯の時点で適度なスペースがあることで、永久歯が生えてくる場所を確保することができます。
診療でも、お子さんのお口を拝見するときは「虫歯がないか」だけではなく、「永久歯が並ぶためのスペースがありそうか」という視点でも確認しています。
■乳歯が隙間なく並んでいる場合は?
では、乳歯が隙間なく綺麗に並んでいる場合はどうでしょうか?
一見するととても綺麗な歯並びに見えますが、将来的に永久歯が並ぶスペースが不足し、ガタつくリスクが高くなります。
もちろん、顎の成長や歯の大きさには個人差があるため、必ずしも歯並びが悪くなるというわけではありません。
ただ、早い段階からお口の状態を確認しておくことで、成長に合わせたアドバイスや、必要な場合には適切なタイミングで矯正相談につなげることができます。
■0~3歳は「歯」だけでなく「お口全体」の成長を見る
では、子どもの歯並びはいつから気にすればいいのでしょうか?
私たちは、3歳までに一度、歯科医院を受診することをおすすめしています。
0~3歳は歯が生えてくるだけではなく、「噛む」「飲み込む」「呼吸する」といった、お口の大切な機能が発達していく時期です。
そのため、この時期は虫歯や歯並びだけを見るのではなく、
・しっかり噛めているか
・上手に飲み込めているか
・舌が正しい位置にあるか
・口呼吸になっていないか
・お口がいつも開いていないか
など、お口の使い方やお子さんの癖なども含めて確認しています。
■3歳頃からは歯並びもチェック
乳歯は3歳頃になるとほぼ生えそろい、乳歯列の状態がわかりやすくなります。
そして6歳頃からは永久歯への生え変わりが始まり、お口の環境が大きく変化します。
「永久歯が変なところから生えてきた」「歯が重なってきた」と気づいてから相談するのではなく、乳歯の時期からお口の成長を見守っておくことが大切です。
この時期は定期検診で経過を見てもらうことで、小さな変化にも早く気付くことができます。
■歯並びは「歯」だけが原因ではありません
歯並びは遺伝だけで決まるものではなく、普段のお口の使い方や生活習慣が大きく関係しています。
例えば、
・口呼吸をしている
・お口がいつも開いている
・舌で前歯を押す癖がある
・あまり噛まずに飲み込んでいる
・指しゃぶりが長く続いている
このような習慣が続くと、顎の成長や歯並びに影響していきます。
私たち歯科衛生士は、歯だけを見るのではなく、お子さんのお口全体の成長や生活習慣まで含めてサポートすることを大切にしています。
■早めのチェックがお子さんの未来につながります
診療のなかで感じるのは、「もっと早く相談しておけば良かった」とおっしゃる保護者の方が多いということです。
もちろん、歯並びは成長してみないと分からない部分もあります。
しかし、小さい頃から定期的にお口の成長を見守ることで、将来の選択肢が広がることも少なくありません。
特に気になる症状がなくても、3歳までに一度は歯科医院でお口全体をチェックしてもらうことをおすすめしています。
「この隙間は大丈夫かな?」
「口が開いていることが多いけど大丈夫?」
など、少しでも気になることがあれば、一人で悩まずお気軽にご相談ください。
また当院では、歯並びが悪くなる原因にアプローチし、その子に合ったトレーニングに取り組む「オーラルルートセラピー」(ORT)矯正を行なっています。
ぜひお子さんのお口の成長を一緒に見守りながら、将来の健康な歯並びにつなげていきましょう。
摂津市・千里丘の歯医者
エル歯科クリニック千里丘・矯正歯科
院長 負門直樹

