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エル歯科クリニック千里丘

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MFT(口腔筋機能療法)って何?



MFT(口腔筋機能療法:こうくうきんきのうりょうほう)とは、お口の筋肉トレーニングです。


お口周りの筋肉バランスを整え、正しいお口の使い方を身につけるため、MFTのトレーニングを通じて舌や唇、咀嚼筋などのお口に関係する筋肉を鍛えます。


当院では3~9歳ごろまでのお子さまを対象に、MFTを採り入れた小児矯正「マイオブレース矯正」を行っています。


今回はMFT、および、MFTのトレーニング内容についてご紹介します。


■MFTを行う理由


◎歯並びが乱れる主な原因は日頃の悪い癖


歯並びの乱れは以下の2つの原因によって起きるとされています。


・生まれつきの歯並びの乱れ(先天的(遺伝的)要因)

・舌癖(ぜつへき)(※)、口呼吸、頬杖などによる歯並びの乱れ(後天的要因)


先天的な歯並びの乱れはあまり多くありません。歯並びが乱れる原因のほとんどは、子どもの頃の舌癖や口呼吸などの悪い癖です。


子どもの頃に舌癖や口呼吸、頬杖、指しゃぶりなどの悪い癖を続けていると歯に過剰な負担がかかったり、お口周りの筋肉が過度に緊張するor過度にゆるんだ状態になり、歯並びが乱れやすくなります。


(※)舌癖・・・舌を前歯のあいだにだす、舌を前歯で噛む、舌で前歯の裏側を押すなどの悪い癖。


◎MFTで悪い癖を改善してお口周りの筋肉バランスの正常化、および、顎の健全な成長を目指します


舌癖や口呼吸など、歯並びを乱れさせる悪い癖を改善し、お口周りの筋肉の緊張やゆるみを正常な状態に戻すのがMFTの目的です。


MFTで行うお口の筋肉トレーニングによってお口周りの筋肉バランスを正常化することで舌が正しい位置に戻りやすくなり(※)、顎の健全な成長がうながされます。


(※)舌全体が上顎につき、舌先が上の前歯の根元に近い歯ぐき(スポット)に
ふれている状態が舌の正しい位置とされています。


◎顎が健全に成長することで将来の綺麗な歯並びにつながります


MFTで顎が健全に成長すると顎の骨格が適切に広がります。顎の骨格が適切に広がることで永久歯がまっすぐ生えてくるスペースが生まれ、将来の綺麗な歯並びにつながります。


顎の骨格の適切な発達により、バランスの取れたお顔立ちになる効果も期待できます。


◎お子さまに正しいお口の使い方が身につく効果を期待できます


MFTでお口の筋肉トレーニングを行うことでお口周りの筋肉バランスが正常化し、お子さまに正しいお口の使い方が身につく効果を期待できます。


<正しいお口の使い方>


・正しく飲む(のどだけの筋肉を使って飲む)

・正しく噛む(全体の歯を使ってバランス良く噛む)

・正しく呼吸する(口を閉じて鼻呼吸する)


■MFTのトレーニング内容


◎1日2回、1回につき数分程度のMFTを行います


お子さまの小児矯正「マイオブレース矯正」では、1日2回、1回につき数分程度のMFTを行います。


また、MFTと併せ、マウスピースを日中1~2時間程度+就寝中にお子さまに装着していただき、顎の健全な成長をうながすとともに舌位置の正常化を目指します。


◎MFTではこんなトレーニングをします


・唇をしっかり閉じた状態でブクブクうがいをする

・スティックを使って舌先をスポットにふれさせる

・舌を上顎につけ、「ポン!」と音をだしながら舌を離す

・ストローを犬歯の裏に噛ませた状態で「ゴクン」と水を飲む

・背筋を伸ばしてバランスボールの上に座り、お口の筋肉トレーニングを行う


など


【お子さまに歯並びの乱れや悪い癖がある場合はご相談ください】


マイオブレース矯正ではMFTを通じ、お口の筋肉バランスの正常化を目指します。お口の筋肉バランスの正常化により顎が健全に成長してスペースが生まれるため、スペース不足による後戻り(※)が起きにくい点もマイオブレース矯正のメリットの一つです。


(※)後戻り・・・矯正で整えた歯並びが元の位置に戻ってしまうこと。


「歯並びが乱れている」

「指しゃぶりの癖が治らない」

「いつもポカンと口を開けている」


など、お子さまに歯並びの乱れや悪い癖がある場合は当院までご相談ください。相談費は無料です。


カウンセリングでは歯科医師がお子さまの歯並びや顎の状態、癖の有無を確認し、適切な治療方法をご提案させていただきます。


エル歯科クリニック千里丘
歯科医師


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