マウスピース矯正の
再治療について

マウスピース矯正の
再治療について

マウスピース矯正は透明で取り外し可能な装置を使用して、歯並びを整える方法として近年非常に人気を集めています。
しかし、治療終了後に希望した結果が得られなかった場合や、治療後に歯並びが再度崩れてしまうケースも存在します。このような場合、再治療を検討することがあります。
再治療は通常の初回の治療よりも難易度が高くなる場合があり、十分な経験がある歯科医師による治療が必要です。
本記事では、マウスピース矯正の再治療について、再治療が必要になる原因、再治療の流れ、費用、そして注意点などを詳しく解説します。

再治療が必要になる主な原因

1：初回治療の計画不足

治療計画が不適切であった場合、予想通りの結果が得られないことがあります。
例えば、歯の動きが想定よりも遅い、または計画通りに進行しないといった問題が発生することがあります。

2：患者様による装着時間不足

マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が推奨されていますが、これを守らなかった場合、治療効果が十分に発揮されないことがあります。特に装着時間が短すぎると、歯が計画通りに動かないため、再治療が必要になることがあります。

3：保定装置の不使用または使用期間の不足

矯正治療が終了した後は、保定装置（リテーナー）を装着して歯並びを安定させる必要があります。しかし、これを怠ると、歯が元の位置に戻ってしまうリスクがあります。保定期間を十分に守らなかった場合、再治療を求められることがあります。

4：身体的・生理的要因

成長期の患者や、歯周病などの口腔内の健康状態によって、歯が予期せぬ動きをすることがあります。こうした場合にも、再治療が必要になることがあります。

再治療の流れ

1：診断とカウンセリング

まず、再治療が必要かどうかを確認するために歯科医師による診断を受けます。口腔内の状態や、初回治療の経過を確認し、再治療の方針を決定します。

2：治療計画の再設定

新たに治療計画を立て、マウスピースを再度作製します。初回治療での問題点を踏まえ、より効果的な計画が策定されます。

3：マウスピースの再装着

新たな治療計画に基づき、再度マウスピースを装着して治療を進めます。再治療でも、1日20時間以上の装着が必要です。

4：経過観察と調整

治療中は定期的に歯科医師の診察を受け、歯の動きを確認・調整します。必要に応じて計画を修正することもあります。

5：保定期間の徹底

再治療が終了した後は、リテーナーを使用して歯並びを安定させます。歯が再び動かないよう、指示された期間中は保定装置をきちんと装着することが重要です。

再治療の費用について

当院での再治療にかかる費用は、再治療の難易度によって異なります。
一部の医院様では、初回治療の保証制度があり、一定期間内であれば無償または割引価格で再治療を受けられる場合もあります。
しかし、保証制度がない場合や、初回治療から長期間が経過している場合には、再治療費用が発生することがあります。
元々治療を行った医院様での治療が難しい場合ご相談下さい。

•検査費用
•マウスピースの再作製費用
•保定装置の費用

※詳しい金額については、目次の費用の項目を参照して下さい。
費用を事前に確認し、納得した上で治療を進めることが大切です。

再治療を成功させるためのポイント

1：装着時間を守る

指示された装着時間を厳守することで、計画通りに治療を進めることができます。

2：定期的な診察を受ける

治療中は、歯科医師による経過観察を受けることが重要です。問題が早期に発見されれば、治療計画の修正が可能です。

3：保定装置を適切に使用する

再治療後は、保定装置を使用して歯並びを安定させることが必要です。保定期間を守らないと、再び歯が動いてしまう可能性があります。

4：歯科医師とのコミュニケーションを大切にする

治療中に気になることや疑問点があれば、遠慮せずに歯科医師に相談しましょう。適切なアドバイスを受けることで、治療をスムーズに進めることができます。

まとめ

マウスピース矯正の再治療は、適切な診断と計画、そして患者自身の努力によって成功に導くことが可能です。
再治療が必要になった場合でも、焦らずに原因を把握し、歯科医師と協力して治療を進めていきましょう。
再治療を通じて理想の歯並びを手に入れるためには、装着時間や保定期間を守り、日々のケアを徹底することが大切です。