歯科医師
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最終更新日 : 2018年07月05日
摂食嚥下障害とは

こんにちは。エル歯科クリニック千里丘 院長の増田です。梅雨の時期でジメジメしていますね。関東はすでに梅雨明けをしたそうですが、関西まだまだな感じですね。早く梅雨明けしてカラっとした晴天に恵まれたいですね。今回は摂食嚥下障害についてお話したいと思います。

摂食嚥下(えんげ)とは、食物が認知され、口腔(口の中)、咽頭(喉元)、食道を経て胃に至るまでのすべての過程をいいます。摂食嚥下機能は食欲を基本とする人間の基本的な生理機能ですが、食事は生活の質(quality of life ; QOL)とかかわり、文化的で社会的な側面を持ちます。機能的には食物の運搬機能、咽頭異物の排除機能を併せ持ち、食物を飲み下し消化することで栄養や免疫能を改善し、誤嚥を予防し気道を防護します。
また加齢による変化は嚥下運動に影響をおよぼします。嚥下障害があると、QOLの低下だけでなく、低栄養をまねいて免疫機能の低下を来し、気道防護機構が破綻して呼吸器感染症の罹患率が上昇します。近年、誤嚥性肺炎による死亡率は増加しており、嚥下障害は重要な問題となっています。加齢や栄養不良からサルコペニア(筋力低下が起こること)となり、嚥下障害が増悪する場合もあります。
摂食嚥下障害とは、咀嚼(噛むこと)や嚥下(飲み込むこと)など、食べる機能の障害を指します。神経疾患(ALS、パーキンソン病など)などでは咀嚼嚥下障害以外に食べるものを判断することや食べ方に問題のある場合があります。食物を認知して口に運び、口腔内に取り込んで咀嚼し、飲み込んで胃の中へ送り込むという食事行動全般の問題として「食べる障害」を扱います。